ハムスターの火葬とは?火葬までの流れや注意点をしっかり解説

この記事の監修者

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

大切なハムスターが亡くなってしまったら、とても悲しく動揺してしまうこともあるでしょう。

亡くなった大切なハムスターをどのように火葬や供養をしたらよいのか分からないことが多いと思います。

今回は、ハムスターが亡くなってから火葬、供養方法についてまた、ハムスターを火葬するにあたって他のペットと比較した注意点も解説します。

この記事を読めば、大切なハムスターが亡くなってから火葬後までを理解し、しっかりと送り出すことができます。

目次

ハムスターが亡くなった際におこなうこと

大切なハムスターが亡くなってしまった直後となり悲しいですが、しっかり供養するために以下の項目が大切なことになるため、確認しましょう。

  • ハムスターの死亡確認
  • ハムスターの遺体安置

それぞれの項目について解説します。

ハムスターの死亡確認

ハムスターが亡くなってしまったと思った際は、死亡確認をしましょう。
冬など寒い時期には「疑似冬眠」の可能性があります。ハムスターは寒さに弱く、冷え込みが続くと「疑似冬眠」に入ってしまうのです。間違った判断をしないためにも必須な事項になります。

一番簡単な確認方法は、死後硬直を起こしているか否かです。生き物は死んでしまうと2~3時間後から死後硬直を起こし始めます。

また、硬直していない場合でも亡くなってしまった際には以下の状態が見られます。

  • 体に厚みがあり、空気が抜けていない
  • 目も口も閉じている
  • 毛並みが乱れていない
  • 体に弾力がある
  • 小さく呼吸をしているように感じる

上記の項目でもどうしても判断がつかない場合は獣医へ相談しましょう。

ハムスターの遺体安置

ハムスターが亡くなってしまったことを確認したら、遺体を安置しましょう。ハムスターの遺体の安置方法は以下になります。

1.身体を清めるお湯などで湿らせたタオルを準備し、汚れてしまった毛や口元、目元を拭きます。その後、ブラッシングで毛並みを整えましょう。
2.眠っているように体勢を整える亡くなってからおおよそ2時間前後で死後硬直が始まります。死後硬直が始まる前に四肢を優しく折り曲げ、お腹へ寄せてあげましょう。もしも、死後硬直が始まってしまった場合は無理に折り曲げてはいけません。関節が外れてしまうこともあるので、そっとしておきましょう。
その後、遺体をタオルや毛布で優しく包んであげます。
3.棺となる段ボールなど箱へ入れる段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。死後硬直がゆるくなってくると、遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュやペットシーツを敷きましょう。
4.遺体を保冷し安置するドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。特に腹部と頭部から腐敗が始まるため、お腹と頭を中心にドライアイスなどを置くことで傷が傷みにくくなります。ただし、ご遺体に結露が付着しないよう注意しましょう。できるだけ温度を下げ、涼しい部屋で安置してください。
5.お供えをする遺体のまわりにはお花を供え、好きだったおやつやフード、おもちゃ、などを置いて時々声をかけ、寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最後のお別れをしましょう。また、棺に収め火葬してあげたいものも準備すると良いでしょう。

ハムスターが亡くなってから火葬までの期限

ハムスターの火葬には、いつまでにといった明確な制限はありません。

しかし、時間が経過すると遺体の腐敗が進むので注意が必要です。大切なハムスターをなるべくきれいな状態で送り出すことが望ましいです。

季節や安置方法により日数は異なりますが、夏など暑い時期は長くても3日、冬の寒い時期は5日以内には火葬してあげましょう。

ハムスターの火葬方法

ハムスターの火葬方法には以下の4つがあります。

  • 合同火葬
  • 個別火葬
  • 立会火葬

それぞれの火葬方法について解説します。

合同火葬

合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。

他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切なハムスターをしっかり供養することができる方法です。

しかし、他のペットと合同で火葬されるため手元に遺骨として戻って来ないので、ハムスターの遺骨を残したいという方は注意しましょう。

個別火葬

個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なりハムスターの遺骨を残すことができます。

火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。

これまで生活してきたハムスターのために火葬を行いたいですが時間を確保することが難しかったり、火葬の立会でつらく悲しくなってしまう方は利用するのが良いかもしれません。

立会火葬

立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。

ハムスターの遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。

立会火葬では、お別れを行い、火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。

人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。

ハムスターを火葬する際の注意点

ハムスターの身体は小さいため、火葬等含め他のペットと比較に容易に思われるでしょう。しかし、ハムスターの火葬は実際はとても難しいので、以下の項目にて注意点を解説します。

  • ハムスターを自宅で火葬してはいけない
  • ハムスターの火葬を火葬場が対応経験があるか確認
  • 火葬後のハムスターの遺骨の確認

それぞれの項目について解説します。

ハムスターを自宅で火葬してはいけない

ハムスターの遺体は、法律的で一般廃棄物として扱われます。一般廃棄物を焼却する場合には、廃棄物処理法第6条の2第2項の規定に基づく「一般廃棄物処理基準」に従う必要があります。
また、適法な焼却施設以外での火葬は、法律や条例で禁止されている野外焼却にあたるので注意しましょう。
以前は、自宅の敷地内での焚き火や野焼きが行われていましたが、現在では原則禁止されています。

ハムスターを火葬する場合には、必ず専門の火葬業者に依頼をするようにしてください。

火葬場がハムスターの対応経験があるか確認

ハムスターの火葬業者を選ぶ際、「小動物用の火葬炉」を備えているのかは重要なポイントになります。葬業者といっても、対応できる種類はさまざまです。犬や猫などのペットは問題なくても、ハムスターのような身体が小さいペットは、うまく火葬できないことがあります。

「小動物用の小型炉」を備えていない場合、ハムスターに対して火力が強いため、骨が残らない状態になってしまうケースがあるのです。火葬してしまった後では、やり直しはできません。

「小動物用の小型炉」か「温度調整可能な炉」を備えているか、ハムスターの火葬実績が十分にあるかを、しっかりと確認してから依頼しましょう。

ハムスターの火葬後の供養の方法

ハムスターの火葬後の供養には以下の方法があります。

納骨堂納骨堂とは、ハムスターの遺骨を預けられるスペースのことです。
納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。
散骨ハムスターのご遺骨をパウダー加工して細かくした後、自然に還す供養方法です。
ご遺骨は自然に還るため、ハムスターも安らかに天国に旅立てるでしょう。
ただし、散骨する場合ご遺骨は戻って来ないので、思い出を残しておきたい方は、足形などをあらかじめ取っておくと良いでしょう。
埋骨ご自宅の庭に埋めることで、大切なハムスターとずっと側に感じられて、頻繁に手を合わせてあげられます。
お墓を別途用意したり、霊園に預けたりしないため、費用がかからないのが大きなメリットです。 しかし、埋める位置が浅いと、他の動物が掘り返すリスクがあり、トラブルになる可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

ここまでに、ハムスターが亡くなってから火葬までに必要なポイント、火葬後に必要なことについて解説しました。

大切にし共に生活してきたハムスターが亡くなり、どうしたらよいか分からなくなったりとても悲しかったりと落ち着かない気持ちもあると思います。

しかし、大事なハムスターを最後に笑顔で送り出してあげましょう。

ハムスターの火葬や霊園での供養を検討される方はぜひご相談ください。

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