ペットの供養にはどんな種類があるのか?最適な供養のための徹底解説

大切なペットが亡くなり、大事に供養してあげたいですが、どのような方法があるのか分からないことが多いはずです。

ここでは、ペットの供養方法をそれぞれの解説と供養までに行うべきことも交えて解説します。

この記事を読めば、ペットの供養方法について理解でき、あなたのペットにあった最適な供養方法を検討できるでしょう。

目次

ペットの供養とは何か?

「ペット 供養」という明確な言葉は定まってませんが、ペットが亡くなった際の見送りやペットの霊を弔うことをさします。

以下がペット供養にあたる項目です。

ペットの清め・安置亡くなった後に行う遺体の安置や清めをさします
ペットの葬儀火葬時に行う、お線香や骨上げ、収骨を含めた葬儀をさします
ペットの法要初七日や四十九日をさします

ペットが亡くなってから供養までに行うこと

ペットが亡くなり供養までに以下の項目を行いましょう。

  • ペットの遺体安置
  • ペットの葬儀方法の検討

それぞれの項目について解説します。

ペットの遺体安置

ペットが亡くなってしまったら、遺体の安置を行いましょう。

1.身体を清めるお湯などで湿らせたタオルを準備し、汚れてしまった毛や口元、目元を拭きます。その後、ブラッシングで毛並みを整えましょう。
2.眠っているように体勢を整える亡くなってからおおよそ2時間前後で死後硬直が始まります。死後硬直で足が伸びきって動かなくなってしまいます。動かなくなってしまうも棺に収まらなくなってしまうのです。死後硬直が始まる前に四肢を優しく折り曲げ、お腹へ寄せてあげましょう。もしも、死後硬直が始まってしまった場合は無理に折り曲げてはいけません。関節が外れてしまうこともあるので、そっとしておきましょう。
その後、遺体をタオルや毛布で優しく包んであげます。
3.棺となる段ボールなど箱へ入れる段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。死後硬直がゆるくなってくると、遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュやペットシーツを敷きましょう。
4.遺体を保冷し安置するドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。特に腹部と頭部から腐敗が始まるため、お腹と頭を中心にドライアイスなどを置くことで傷が傷みにくくなります。ただし、ご遺体に結露が付着しないよう注意しましょう。できるだけ温度を下げ、涼しい部屋で安置してください。
5.お供えをする遺体のまわりにはお花を供え、好きだったおやつやフード、おもちゃなどを置いて時々声をかけ、寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最後のお別れをしましょう。また、棺に収め火葬してあげたいものも準備すると良いでしょう。

ペットの葬儀方法の検討

遺体の安置後はペットの葬儀になります。葬儀の方法は以下になります。

合同火葬合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。
他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切なペットをしっかり供養することができる方法です。
個別火葬個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なり大切な愛猫の遺骨を残すことができます。
火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。
立会火葬立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。
ペットの遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。
立会火葬では、お別れを行い火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。
人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。
埋葬小動物の場合でしたら、火葬をせずそのまま埋葬することも可能です。火葬場へ出向くことなく家族のみで送ることができます。持ち家の庭がある場合は検討してみましょう。

ペットの供養方法

ペットの火葬後、供養する方法は以下になります。

  • 手元供養
  • 納骨堂
  • 合同墓
  • 個別墓
  • 散骨

それぞれの方法について解説します。

手元供養

手元供養とは、ペットの遺骨を手元に置いて供養することです。

細かくした遺骨の一部を容器に入れて保管します。容器に保管するだけでなく、常に身に付けられるペンダントにすることで亡くなったペットを身近に感じることができるというメリットもあります。自宅で保管するという意味で、デザイン性の高い容器も売っています。インテリアにこだわっている方はそちらを利用してみるのも良いでしょう。ペンダントに遺骨や写真を入れる方法もあります。

納骨堂

納骨堂はペット霊園内の屋内施設に、ロッカー型などの個別スペースがあり、そこへ骨壺や遺影、お気に入りだった遺品などを保管できます。

納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。

合同墓

合同墓は、他のペットの遺骨と一緒にまとめて埋葬するお墓です。

合同墓では、遺骨は火葬後に霊園側に引き取られます。全てのペットの遺骨が一緒に埋葬されるため、後から自分のペットのものだけを取り出すことができません。年間管理費や追加費用などがかからないので、なるべく費用を抑えられるメリットがあります。

また、霊園によっては定期的な法要も行われており、ペットに対する供養も問題ありません。合同墓には、専用の大きな墓石や花壇を設けるなどして周囲が明るくなるような工夫も施されています。

個別墓

個別墓は人間と同じようにペットの個別の墓を立て供養する方法です。

個別墓は霊園によってさまざまで、区画内のお墓に人と一緒に入るタイプやそれぞれ別のお墓に入るタイプなどがあります。また、個別墓には自分の好きなデザインの墓石を置くこともできます。

ペットの名前などをプレートに掘ったり、さまざまなデザインから選ぶことができることから人気となっています。

散骨

散骨はペットの遺骨を火葬後に細かいパウダー状になるよう加工し、特定の墓に埋葬せず自然に還すことができます。散骨をするためにペットの遺骨を細かくパウダー状への加工作業は個人では難しいため、専門業者に依頼するのがオススメです。

ペット専門の火葬業者や霊園などの中には、散骨を希望する人のために遺骨を粉々に粉砕するサービスを提供している所もあります。火葬前に申し込みをしておくと、散骨に適した状態で引き渡してもらえるためその後の処理がスムーズです。
ペットの思い出の詰まった自宅の庭に散骨すれば身近に感じることができますし、海や山などに散骨すれば自然に還す気持ちでペットを送ることができます。

ただし、ペットの遺骨であっても身近な場所に散骨されることに抵抗を感じる人も存在するため、その点に考慮して迷惑がかからないように気をつけましょう。

ペット供養の初七日

ペットの初七日も、人間と同様にペットが亡くなった日を含めた7日目を初七日とさします。人間の場合葬儀と同日に行うなど省略されることが多い初七日の法要ですが、ペットも同様に省略することもあるようです。

ペットの初七日には、仏壇があればお供えをして手を合わせたり、すでに納骨しているのであれば、お墓参りをします。ペットへのお供え物は人間と同様に、お線香やお花、お水や好きな食べ物などをお供えします。

また、納骨をしていない場合は、初七日のタイミングで納骨される方も多いようです。もちろんまだ手元に置いておきたい場合は、心の整理がつくまで手元に置いておいても大丈夫。

いつかは納骨をと考えているのであれば、初七日や四十九日などの忌日法要のタイミングが最適です。

まとめ

ここまでに、ペットの供養方法について詳しく解説しました。

色々な供養方法がありますが、共に生活してきた大切なペットを良い方法で供養してあげましょう。

ペットの供養について検討されている方はぜひ相談ください。

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