ペットが亡くなったら?死後硬直の始まりと正しい安置・エンゼルケア

white dog and gray cat hugging each other on grass

この記事の監修者

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

大切な家族であるペットとの突然のお別れ。深い悲しみと混乱の中で、「何から手をつければいいのかわからない」と戸惑う飼い主様は少なくありません。

しかし、慌てて火葬業者に連絡をする必要はありません。まずは深呼吸をして、愛犬・愛猫との最後のお別れの時間を大切にしてください。

この記事では、犬や猫が亡くなった直後にご自宅でできる「エンゼルケア(死後処置)」の手順や、死後硬直が始まる時間、保冷剤やドライアイスを使った正しい安置方法について詳しく解説します。

目次

犬や猫の「死後硬直」はいつから始まる?

brown and white corgi puppy

ペットが亡くなった後、最も急いで対応しなければならないのが体勢を整えることです。

犬や猫の死後硬直は、一般的に死後1〜2時間(長くても1〜3時間)ほどで始まります。死後硬直が始まって完全に体が固まってしまうと、手足を曲げることが難しくなり、棺や骨壷にうまく納められなくなることがあります。

そのため、死後硬直が始まる前に、後述するエンゼルケア(体勢を整えるなどの処置)を行うことが非常に重要です。

ペットが亡くなったらまずやること:自宅でできるエンゼルケア

shallow focus photography of white and brown cat

ペットが亡くなった直後は、以下の手順で優しくエンゼルケアを行ってあげましょう。

1. 呼吸と心拍の停止を静かに確認する

まずは、呼吸と心拍が完全に止まっているかを落ち着いて確認します。すぐに動かすのではなく、10〜15分ほどは静かに見守ってあげてください。もし深夜や早朝であれば、ひとりで抱え込まず、ご家族や信頼できる人に状況を共有しましょう。

2. 手足を体に沿わせ、目や口を優しく閉じる

死後硬直が始まる前に、体を横向きに寝かせ、手足を自然に胸のほうへ(体に沿わせるように)優しく曲げてあげます。 また、目や口が開いている場合は、そっと閉じてあげましょう。口が開いてしまう場合は、丸めたタオルなどを顎の下に置いて支えてあげると上手く閉じることができます。

3. 体の下にペットシーツを敷き、体をきれいにする

亡くなった後は筋肉が弛緩するため、口や鼻、お尻から体液や排泄物が出てくることがあります。体の下にペットシーツや吸水性の高いタオルを敷いておくと安心です。 その後、固く絞った濡れタオルで全身を優しく拭き清め、毛並みをブラッシングして整えてあげましょう。

ペットの遺体の正しい安置方法・保冷のやり方

brown and white long haired small dog lying on red and white textile

ペットの体をきれいに整えた後は、お別れの日まで状態をきれいに保つための「安置」を行います。

遺体は保冷剤やドライアイスでしっかり冷やす

遺体の傷みを遅らせるためには、しっかりと体を冷やすことが不可欠です。保冷剤やドライアイスを用意し、特に痛みやすい「お腹周り(内臓)」と「頭」を中心に冷却してください

猫や犬が亡くなったら、タオルでくるんだ保冷剤やドライアイスを当てて冷気で包み込むようにします。直接氷や保冷剤が肌に触れると水滴で体が濡れてしまうため、必ずタオルやガーゼで巻いてから当てましょう。

ペットの安置期間はどのくらい?

ご自宅での安置期間の目安は、季節や保冷状態にもよりますが、夏場は1〜2日、冬場であれば2〜3日程度です。 保冷剤を使用する場合は、溶けたらこまめに交換し、常に冷気が保たれるようにしてください。十分な量のドライアイス等を用意できれば、さらに安置期間を延ばすことも可能です。直射日光を避け、エアコンの効いた涼しい部屋に安置してあげましょう。

落ち着いてから火葬や葬儀の手配を

正しい安置とエンゼルケアが終わったら、家族みんなでお別れの時間を取りましょう。急いで火葬業者へ電話をする必要はありません。後悔のないように最後の写真を撮ったり、撫でて声をかけてあげたりしてください。

心が少し落ち着いてから、動物病院へのお礼の連絡や、火葬・葬儀の手配、市役所への死亡届の提出(犬の場合)などの手続きを進めていきましょう。

厚木市の手続きはこちらの記事でも紹介しています。

あわせて読みたい
【厚木市周辺版】市役所や自治体でペット火葬は行っているのか?ペットが亡くなった後の届け出と火葬の... 大切なペットが亡くなった後、届け出や火葬の方法など分からないことが多いですよね。 この記事では、厚木市およびその周辺地域(座間市・相模原市・海老名市・綾瀬市・...

まとめ

ペットが亡くなった直後にすべき、死後硬直への対応とエンゼルケアの手順は以下の通りです。

  1. 1〜3時間で死後硬直が始まる前に、手足を胸の方へ丸めるように体勢を整える
  2. 体液が滲み出ることがあるため、体の下にペットシーツを敷く
  3. 保冷剤やドライアイスで、頭とお腹(内臓)をしっかりと冷やし安置する

突然のことでパニックになってしまうのは当然のことです。まずは深呼吸をして、これまでたくさんの愛情をくれた愛犬・愛猫に対し、感謝の気持ちを込めながら最後のケアをしてあげてください。

目次