ペット火葬車とは何か?利用するうえでのメリット・デメリットを徹底解説

ペットの火葬車とは何か?どのようなものなのか、どのように利用するのか分からないことが多いですよね?

この記事では、ペット火葬車について、火葬車のメリット・デメリットについて解説します。

この記事を読めば、ペット火葬車について理解し、火葬車の利用検討の参考にして下さい。

目次

ペット火葬車とは

ペット火葬車は、名前の通りペットを火葬する車です。車内にはペット用の火葬炉や排煙装置、発電機が搭載されています。また、ペットの火葬車は指定した場所まで移動してくれるため、ペットが過ごした場所で火葬したい、遠方の火葬場まで行けない方におすすめです。

以下にペット火葬車を利用した火葬方法とその流れについて解説します。

  • ペット火葬車による訪問車火葬
  • 訪問火葬の流れ

それぞれについて解説します。

ペット火葬車による訪問車火葬

訪問火葬は、自宅まで移動火葬車が来る「出張火葬」と、自宅まで業者がご遺体を迎えにきて火葬場で火葬する「引取火葬」があります。

出張火葬出張火葬は、火葬車が飼い主のご自宅や指定された場所に訪問し、ペットの火葬を行う方法です。
設備を整え、条件をクリアしたものが火葬車として認められるため、火葬の火力が弱かったり、お骨上げができなかったりといったことはありません。
引取火葬火葬業者に亡くなったペットを自宅などへ迎えに来てもらい、専用の設備を備えた施設で火葬する形式のサービスです。 通常は火葬への立ち会いや拾骨はしないため、時間に制約がある方におすすめのサービスと言えます。
 引取火葬には、「合同火葬」と「個別火葬」の2つがあり、火葬方法によって返骨されるかどうかが決まります。

出張火葬車流れ

出張火葬は以下の流れで行われます。

1.スタッフの訪問希望する日時や場所などを、火葬業者にネットや電話で伝えると、予約した日時にセレモニースタッフがご自宅に訪問します。セレモニースタッフは火葬車で訪問し、火葬をします。
ペットの火葬を依頼してから訪問してもらうまでの間は、適切な方法でペットのご遺体を安置しましょう。
2.納棺ご納棺されたペットのご遺体は、人間の火葬と同じように生花で飾られ、最後のお別れを行います。
ペットのご遺体との最後のお別れの時間となるため、悔いが残らないようしっかり想いを伝えてあげるとペットも喜ぶはずです。
3.火葬ペットのご遺体を火葬車に運び、火葬が実施されます。
火葬は可能な限りご自宅周辺や思い出の土地で行われます。火葬時間はペットのサイズにより異なりますが、1時間~1時間半程度です。
4.骨上げペットの火葬が終了した後、お骨上げが行われます。プランにより、業者がお骨上げを行う場合と、飼い主様がご家族でお骨上げを行う場合があります。希望やご家族の状況に合わせて選択しましょう。
5.返骨火葬やお骨上げの終了後、ご返骨が行われます。ご返骨の後、お骨を骨壷に入れて自宅で保管するか、納骨や埋葬の手続きを行いましょう。

引取火葬車流れ

引取火葬は以下の流れで行われます。

1.スタッフの訪問希望する日時や場所などを、火葬業者にネットや電話で伝えると、予約した日時にセレモニースタッフがご自宅に訪問します。セレモニースタッフは火葬車で訪問し、火葬をします。
ペットの火葬を依頼してから訪問してもらうまでの間は、適切な方法でペットのご遺体を安置しましょう。
2.納棺ご納棺されたペットのご遺体は、人間の火葬と同じように生花で飾られ、最後のお別れを行います。
ペットのご遺体との最後のお別れの時間となるため、悔いが残らないようしっかり想いを伝えてあげるとペットも喜ぶはずです。
3.火葬ペットのご遺体を霊園に運び、火葬が実施されます。
火葬車と違い、固定炉での火葬になりますので、ペットのサイズは大型でも可能です。
4.骨上げペットの火葬が終了した後、業者によるお骨上げをさせていただきます。
5.返骨火葬やお骨上げの終了後、ご返骨が行われます。ご返骨の後、お骨を骨壷に入れて自宅で保管するか、納骨や埋葬の手続きを行いましょう。

ペット火葬車と火葬施設の違い

ペット霊園や火葬施設は人間と同じようにご遺体を台車にのせて、火葬炉の中に搬入し、火葬後その場で拾骨することができます。火葬プランは合同で火葬をおこなうか、個別に火葬をおこなうか選択肢があります。合同火葬では他のペットと一緒に火葬をおこなうため、立ち会いはおこなわず、遺骨も持ち帰ることができないため共同墓地に埋葬されます。

個別火葬の場合はペット1匹ごとに火葬をおこない、立ち会いするかどうかを選ぶことがで、ペットの遺骨も拾って持ち帰るか墓地に埋葬してもらうかを選ぶことができます。飼い主様に合った最適なプランを検討できるでしょう。

また、定期的に法要が行われているため、手厚く供養が可能です。しかし、霊園が郊外にあることが多く、供養のため遠方まで足を運ぶというデメリットが生じてしまいます。

ペット火葬車による火葬は、専用の火葬車が自宅へ訪問するため、移動の必要がありません。体の不自由な方や、高齢の家族にも安心です。また、自宅へ訪問以外にも思い出のある場所でも可能なため、飼い主の心に寄り添った最期のプランを検討できるでしょう。しかし、納骨や埋葬をその場で行うことができないため、供養をする場所は別途選択する必要があります。

ペット火葬車(出張火葬)のメリット

ペット火葬車を利用するうえでのメリットを以下の項目で説明します。

  • 自宅や思い入れのある場所で行うことができる
  • 時間の調整が行える
  • 固定炉よりも安価に行える

それぞれの項目について解説します。

自宅や思い入れのある場所で行うことができる

基本的にペットの火葬は火葬場で行うため、飼い主様がペットのご遺体を霊園等施設へ持運び、出向く必要があります。

しかし、火葬車による訪問火葬では、火葬場まで出向く必要がありません。体が不自由な人や特別な事情で家を空けるのが難しい人にとって、普段生活している自宅でペットを見送れるのはメリットになります。

また自宅での訪問火葬は、家族だけでなく近くに住むペット友達なども参加できます。ペットの見送りを大切な人たちに見守られながら行える点も、訪問火葬が支持される理由の1つといえます。

訪問火葬の大きなメリットは、ペットと一緒に過ごした自宅で大切なペットを見送れるという点です。

共に生活をしてきた大切なペットにとって自宅は、飼い主との思い出がたくさん詰まった場所でしょう。自宅以外にも毎日一緒に散歩した道や、公園などでも、近隣などに迷惑がかからない場所であれば訪問火葬は可能です。ペットとの思い出の場所でお別れができるのも訪問火葬が選ばれている理由です。

時間の調整が行える

共に生活をしてきた大切なペットとのお別れは、家族全員で見届けたいと思う人も多いでしょう。

しかし、家族の休みが合う日まで延ばしてしまうと、ペットの遺体安置を行っていても腐敗が進む可能性があります。さらには、霊園は開園時間が限られているケースが多いため、希望の日時に火葬が行えない場合もあるでしょう。

ペット火葬車では24時間対応の業者がいるため、時間の調整が利きやすいのがメリットになります。訪問希望の時間を調整でき、家族がそろう時間の訪問が可能です。

固定炉よりも安価に行える

出張火葬の最大のメリットは固定炉火葬よりも安価に行えることです

葬儀やお別れの時間に趣きを置くのではなく、費用を1番に検討している方はこちらが向いているでしょう。

ペット火葬車(出張火葬)のデメリット

ペット火葬車を利用するうえでのデメリットを以下の項目で解説します。

  • 火葬する地域が市条例で火葬出来ない
  • 納骨までは行えない
  • 出張火葬のみの業者によっては埋葬先がない
  • ペットの種類によっては行えない
  • 安価な為、追加金額発生等がある

それぞれについて解説します。

火葬する地域が市条例で火葬出来ない

自宅や思い入れのある場所で火葬しようとしても、市条例で移動火葬車での火葬を禁止している所があります。 そのため、業者さんによっては隠匿に火葬をする方や、市を跨いで別の市で火葬する業者さんもいます。

業者側が禁止地域を把握されていない方も多いようなので、火葬したい場所が禁止地域に当たっていないか市役所に個々に確認された方がよいでしょう。 禁止地域の自宅で火葬したことにより、近隣トラブルなども発生しますので注意が必要です。

納骨まで行えない

ペット火葬車ではご返骨までは行われますが、その後の納骨や埋葬は飼い主自身で行わなければなりません。この点は霊園での火葬とは大きく異なり、訪問火葬のデメリットになります。

ペット火葬車では、訪問した場所でペットの火葬をした後に飼い主に返骨する対応が一般的であり、飼い主の責任で納骨や埋葬をしなくてはいけません。ペットの訪問火葬を依頼する際は、納骨・埋葬方法について調べておくのがおすすめです。

出張火葬のみの業者によっては埋葬先がない

固定炉を有している霊園の場合は、お参り施設(合同慰霊碑)などがあるため、火葬後も自由にお参りに行けます。

しかしながら移動火葬車(出張火葬)のみの業者さんには原則お参り施設を有していないところがほとんどです。 その為、出張火葬のみを行っている業者さんは(1つ〜3つ位の)霊園さんに提携をお願いして、埋葬しているケースが多いです。

埋葬先(お参り先)が県外だった等、ひどい場合は埋葬先が何もなかったという過去の事例もあります。 火葬だけでなく、どこに埋葬されるか必ず確認しましょう。

ペットの種類によっては行えない

火葬車の中の火葬炉は車内に設置可能な大きさなので、火葬できるペットの大きさは限られてしまいます。火葬炉に入らないような大型のペットには対応していない可能性が高いため注意しましょう。また、小さすぎるサイズのペットも対応していない場合もあります。

火葬車によるペット火葬を依頼する際には、ホームページなどにを参照し対応している種類や重さの記載があるため、事前に何kgまで対応できるかどうかを確認しましょう。

安価な為、追加金額発生等がある

固定炉の霊園と異なり、出張火葬のみの業者の場合、実は骨壺や骨袋金額は別途だった等があります。

過去の事例では、お骨が黒い状態(火葬不足)の状態で返骨をされた方もおり、白いお骨で返骨を申し出た所、追加金額が発生した等もあります。 最初の提示金額でどこまで出来るか、骨壺や骨袋の金額は含まれているのか、細かい事を事前に確認しましょう。

ペット火葬車利用時の注意点

ペットの火葬車利用時には、以下のトラブルに注意しましょう。

  • 金銭トラブル
  • 煙やにおいなどによる火葬車の近隣トラブル
  • 合同埋葬先の場所

「金銭トラブル」としては、事前の見積りとは大きく異なる高額な請求をされる、火葬炉に入れた後に追加料金を請求される事例があります。また、葬儀後の月命日の度に連絡があり、理由をつけて寄付を強要されるという事例の報告もあるようです。

旧式の火葬車では、「煙や臭い、灰、有害物質を排出するトラブル」があります。煙や有害物質を大量に排出すると、周囲の方が不快に思われるので注意しましょう。有害物質排出のトラブルを回避するためにも、火葬を依頼する時や事前相談で火葬車の性能について聞いておくと良いでしょう。

移動火葬(出張火葬)のみを行う業者に合同火葬を依頼した場合、特に注意するべきトラブルが「合同埋葬先の場所」に関してです。 合同埋葬先が実はなかった為、遺骨をどこに埋葬されたか分からない。 または、合同埋葬先(提携先)の霊園さんが県外だった事により、お参り自体が行けない、もしくは、数時間はかかる場所だった等、火葬後のトラブルとしても非常に多いので注意が必要です。

上記のようなトラブルを回避するためには、依頼する業者が信頼できる業者かどうかしっかりと見極めることが重要です。

ペット火葬車の費用

ペット火葬車の費用は、個々の業者によって金額が異なりますので、業者にお問い合わせをお願いいたします。

まとめ

ここまでに、ペット火葬車のメリットデメリットについて詳しく解説しました。

一般的な霊園火葬に比べ異なる点も多いですが、共に生活してきた大切なペットを供養する一つの方法となります。

ペットの火葬や供養について検討されている方はぜひ相談ください。

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