この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
共に大切に暮らしてきた愛犬が亡くなってしまったらとてもつらく悲しいですよね?
とても悲しいですが、愛犬が亡くなった後に市役所へなど必ず行わなければいけない手続きがあります。
この記事では、愛犬が亡くなった後に市役所へ行う手続きやその他機関への手続きの方法について解説します。
また、民間の火葬業者の特徴についても解説するので火葬や供養をする際の参考にして下さい。

愛犬が亡くなってから市役所へ提出する書類やその手続きについて以下の項目で解説します。
それぞれ確認しましょう。
愛犬との最期の別れは辛いものですが、飼い主には法律によって定められた手続きがあるのです。狂犬病予防法第4条に基づき、犬が死亡した場合は死後30日以内に自治体への届け出が義務付けられています。
この手続きを怠ってしまうと、罰則が適用される可能性があるため、必ず行いましょう。
以下にて、義務や罰則について解説します。
狂犬病予防法は、日本国内での狂犬病発生を防止することを目的とした法律です。この法律により、犬の飼い主には以下の義務が課せられています。
| 犬の登録申請 | 飼い始めてから30日以内 |
|---|---|
| 狂犬病予防接種 | 年に1回の接種 |
| 死亡届 | 死亡してから30日以内 |
また、一度市役所へ登録すると、鑑札と狂犬病予防注射済票が必ず配布されます。犬の死亡届を出さない限りこの登録は抹消されないため、毎年狂犬病ワクチンの接種案内や注射の督促状が自宅に届くことになります。
愛犬が亡くなった後に、死亡届を提出しない限り、行政システム上では犬が生存していると判断されてしまいます。システム上、生存しているため毎年の予防接種に関する通知が送付され続けるのです。これを無視し続けると、ワクチン接種義務違反と見なされる可能性があります。
通知を無視し続けるなど悪質なケースでは、狂犬病予防法第27条に基づき20万円以下の罰金が科せられることがあるので注意しましょう。
愛犬が亡くなってしまったら市役所を含めた様々な機関へ書類を提出する必要があります。以下で必要な提出書類について解説します。
死亡届は、市役所の管轄にある保健所への提出書類となります。以下の2つの方法から選択できるので検討してみましょう。
| 窓口での直接手続き | ・登録を行った保健所または地域センターに出向く ・現地で死亡届用紙に記入・提出 ・事前に市役所ホームページから用紙をダウンロードして記入することも可能 |
|---|---|
| オンライン手続き | ・各自治体の公式ホームページ内専用フォームから申請 ・24時間いつでも手続き可能 |
手続きに必要な記入情報や持参物は以下になります。
| 記入必要事項 | ・飼い主情報として、住所・氏名・電話番号 ・犬の詳細情報として登録年度・登録番号・犬名・生年月日・年齢 |
|---|---|
| 必要な持参物 | ・登録番号確認のため犬鑑札が必須です ・注射済票の返却が原則となります |
上記にて、市役所での手続きについて解説しました。それ以外にも加入団体や保険によっては手続きを行わなければいけない場合があるのです。以下で、その他機関への内容について解説します。
飼われていた犬が血統書団体へ加入していた場合は、血統書登録団体へ抹消の手続きが必要です。
該当する血統書団体への連絡を行い、血統書を返送します。
必要に応じて、血統書は手元に残しておくことも可能です。その場合は手元に血統書を取っておきたい旨を団体に連絡して、書面に添えて送付します。
ペット保険へ加入している場合は、解約を行なうために正確な死亡日が必要になります。そのために死亡診断書を用意しましょう。
基本的には、保険会社からのホームページ上にて手続きを行うことができます。
令和4年6月1日以降に販売された犬猫には、マイクロチップ装着が義務化されています。
環境省への死亡届を完了すると、多くの自治体では市役所への死亡届提出が不要となります。マイクロチップ装着犬の場合は、こちらの手続きを優先することをおすすめします。
基本的に市役所での犬の火葬は他のペット達と合同で火葬を行います。市役所によっては、その後遺骨は返骨されずに埋め立て地などで処理されるケースもあるのです。
現在多くの市では民間業者へ委託しており、また、民間委託業者も固定ではないため埋葬先も毎年変更されます。
個別で犬の火葬を行いたい場合は、火葬業者へ依頼をしましょう。
市役所によって対応方法は異なるため、市役所にて犬の火葬を依頼したい場合は、ご自身の市役所または自治体のホームページにて確認を行いましょう。
以下では、厚木市・その周辺地域の火葬方法について解説します。
厚木市では、環境センター(清掃⼯場)にてペット火葬の受付を行い、合同火葬のみ行います。
合同火葬は厚木市民のみの受付となるため注意が必要です。
また、毎年請負業者が変わる可能性があるため、ペットの埋葬先も毎年変わる可能性があります。
座間市・相模原市・海老名市・綾瀬市・大和市は、ペット専用火葬サービスは実施しておらず、全て一般霊園の紹介のみとなります。
愛川町のみ、合同火葬も個別火葬も行っています。しかし、一般の火葬業者とは異なり、ペットの遺骨を拾うなど立会はできません。ペットの遺骨は市職員による一任火葬となるので注意が必要です。また合同についても合同火葬後は厚木市の長谷寺のペット慰霊碑等に埋葬されます。

市役所にて火葬や供養を依頼する以外に、民間業者へ依頼する方法もあります。
以下では、民間業者にて行う火葬方法について解説します。
| 合同火葬 | 合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。 こちらは市役所と同じ方法となり、他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。 |
|---|---|
| 個別火葬 | 個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なり大切な愛犬の遺骨を残すことができます。 火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。 |
| 立会火葬 | 立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。 犬の遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。 立会火葬では、お別れを行い火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。 人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。 |
以下の記事にて火葬業者に依頼する場合の火葬などについて、より詳しく解説していますので、参考にしてください。


愛犬が亡くなった後、市役所や自治体へ依頼をするのか、民間の火葬業者へ依頼するか悩まれると思います。
以下でそれぞれを選ぶ際のポイントを解説するので参考にして下さい。
費用を優先する場合は、自治体(清掃工場)での引き取りが選択肢になります。
ただし、自治体によって市民の方限定だったり、埋葬先が変わってしまったりする可能性があるので、確認が必要となります。
きちんと供養をしたい方や遺骨を手元に残したい方は、民間業者のペット火葬サービスの利用をおすすめします。
個別火葬を選べば、お骨を納骨堂やペット霊園に納めたり、自宅で手元供養することが可能です。

大切なペットとの最後のお別れに後悔がないよう、ご家庭の意向に合わせて最適な方法を選びましょう。






